ANAカードはANA航空券の購入でお得にマイルが溜まり、溜まったマイルは旅行券に交換ができるクレジットカードだ。
飛行機(ANA)の利用が多い方にはメリットが大きいカードである。
但し、ANAカードは全57種類(大まかに6種類)ある。
何が違うのだろうか?
年会費は無料(学生用)から10万円以上の高額のものまである。
そこで、ANAカードを年会費で分類し、マイルの付与率等の特典を比較してみた。

ANAカードの種類

ANAカードは特典や年会費等で大きく6種類に分かれる。

ANAカードは大きく6種類

①ANA一般カード
②ANAワイドカード
③交通系IC一体型カード
④ANAゴールドカード
⑤ANAカードプレミアム
⑥ANAカード(法人・学生・海外発行)

ANAカードの種類

出典元:ANAカードの種類

さらに細かく分かれ、全57種類ある。
何が違うのか、内容を見ていく。

ANA一般カード

ANA一般カード

「ANA一般カード」の種類

ANA一般カードは全部で13種類ある。

①ANA JCB一般カード
②ANA JCB 一般カード(スター・ウォーズ デザイン)
③ANA VISA 一般カード
④ANAマスター一般カード
⑤ANAアメリカン・エキスプレスR・カード(一般)
⑥ANA JCBカード ZERO
⑦ANA JCBカード ZERO(スター・ウォーズ デザイン)
⑧ANA To Me CARD PASMO JCB
⑩ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
⑪ANA VISA Suicaカード
⑪ANA VISA nimoca カード
⑫CTBC ANA JCB Platinum カード(台湾在住者向け)
⑬CTBC ANA VISA Signature カード(台湾在住者向け)

ANA一般カード[年会費・マイル付与率]比較表

「ANA一般カード」を年会費の違いで分類すると、3種類になる。
*「台湾在住者向けANA一般カード」を除く

●本会員2,200円/家族会員1,100円
●本会員7,700円/家族会員2,750円
●5年間無料

年会費カード名ANA航空券購入ショッピングその他
本会員2,200円
家族会員1,100円
以下の3種類のカードを除く10種類のカANAード100円=1.5マイル1,000円=1ポイント=5マイル入会・継続マイル1,000マイル/搭乗ボーナスマイル10%
本会員7,700円
家族会員2,750円
ANAアメリカン・エキスプレス®・カード(一般)100円=2.5マイル100円=1ポイント=1マイル
1000円=10ポイント=10マイル
入会・継続マイル1,000マイル/搭乗ボーナスマイル10%
5年間無料ANA JCBカード ZERO(/同(スター・ウォーズ デザイン)1,000円=1ポイント=5マイル100円=1.5マイル入会・継続マイルなし/搭乗ボーナスマイル10%

*年会費はいずれも初年度無料

ANAアメリカン・エキスプレス®・カード(一般)

「ANA一般カード」の中で年会費が一番高い。
他の年会費と比べると、本会員の年会費は3.5倍、家族会員は2.5倍。
しかし、その分、マイルの付与率が高い。

年ANA航空券購入だけで考えた場合、年間いくら以上の購入があれば、年会費(本人会員)をペイできるのだろうか?
本会員の年会費で計算してみる。
※1マイル=1円とする

7,700円÷2.5(マイル)×100円=308,000円

年間308,000円以上のANA航空券を購入すると、本人年会費はペイできる。
これ以外に搭乗ボーナスマイルが10%、ショッピングでANAカードを使うと100円で1マイル付くので、年会費を支払うメリットはある。

ANA JCBカード ZERO(/同(スター・ウォーズ デザイン)

年会費は本人・家族会員ともに5年間無料。
但し、年齢制限がある。
18歳以上29歳以下の方(学生を除く)が対象のカードだ。
年会費が無料な為、入会・継続マイルはないが、他の特典は年会費(本人会員)2,200円のANAカードと同じ。

ANAワイドカード

ANAワイドカード

「ANAワイドカード」の種類
ANAワイドカードは3種類。
信販会社の違いだ。
*VISA、マスター、JCB

「ANAワイドカード」の年会費とマイル付与率

年会費が高いが、マイルの付与率は高い。

年会費カード名ANA航空券購入ショッピングその他
本会員7,975円
家族会員1,650円
ANAワイドカード100円=1.5マイル1,000円=1ポイント=5マイル入会・継続マイル2,000マイル/搭乗ボーナスマイル25%

*年会費はいずれも初年度無料

年会費の元を取るには?

ANA航空券購入だけで考えた場合、年間いくら以上の購入があれば、年会費(本人会員)をペイできるのだろうか?
7,975円÷1.5×100円=531,667円

ANAワイドカードの場合、年間で53,167円以上ANA航空券を購入するとペイできる。
ここに入会・継続マイル、搭乗ボーナスマイル、ショッピングで貯まるマイルが加算される。

ANA交通系IC一体型カード

ANA交通系IC一体型カード

ANAカードに交通系IC機能がついている。

「ANA交通系IC一体カード」の種類

「ANA交通系IC一体カード」は4種類。
●ANA To Me CARD PASMO JCB
●ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO JCB
●ANA VISA Suicaカード
●ANA VISA nimoca カード

「ANA交通系IC一体カード」の年会費とマイル付与率

年会費やマイル付与率はいずれも同じ。

年会費カード名ANA航空券購入ショッピングその他
本会員2,200円
家族会員1,000円
交通系IC一体カード100円=1.5マイル1,000円=1ポイント=5マイル入会・継続マイル1,000マイル/搭乗ボーナスマイル10%

*年会費はいずれも初年度無料

ANAゴールドカード

ANAゴールドカード

「ANAゴールドカード」の種類

ANAゴールドカードは10種類。

①ANA VISAワイドゴールドカード
②ANA マスターワイドゴールドカード
③ANA JCBワイドゴールドカード
④ANA JCB ワイドゴールドカード(スター・ウォーズ デザイン)
⑤ANAダイナースカード
⑥ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
⑦CTBC ANA JCB Preciousカード(台湾在住者向け)
⑧CTBC ANA VISA Business Signatureカード(台湾在住者向け)
⑨ANAカード U.S.A.(アメリカ在住者向け)
⑩Dah Sing ANA World Mastercard(香港在住者向け)

「ANAゴールドカード」の年会費とマイル付与率

ANAゴールドカードを年会費で分類すると3種類になる。

今まで見てきたANA一般カードANAワイドカード交通系IC一体型カードと比べて年会費はべらぼうに高い。

本会員の年会費は一番安いもので15,400円なので、標準的な年会費2,200円と比べると何と7倍だ。

年会費カード名ANA航空券購入ショッピングその他
本会員15,400円
家族会員4,400円
ANAワイドゴールドカード100円=2マイル1,000円=1ポイント=10マイル入会・継続マイル2,000マイル/搭乗ボーナスマイル25%
本会員29,700円
家族会員6,600円
ANAダイナースカード100円=2マイル100円=1ポイント=1マイル入会・継続マイル2,000マイル/搭乗ボーナスマイル25%
本会員29,700円
家族会員17,050円
ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード100円=3マイルイル100円=1ポイント=1マイル入会・継続マイル2,000マイル/搭乗ボーナスマイル25%

*海外在住者向けANAゴールドカードを除く

年会費の元を取るには?

ANA航空券購入だけで考えた場合、年間いくら以上の購入があれば、年会費(本人会員)をペイできるのだろうか?
15,400円÷2(マイル)×100円=531,667円

ANAワイドカードの場合、年会費が一番安いカードで年間で770,000円以上ANA航空券を購入するとペイできる。
ここに入会・継続マイル、搭乗ボーナスマイル、ショッピングで貯まるマイルが加算される。

ANAカードプレミアム

ANAカードプレミアム

「ANAカードプレミアム」の種類

ANAカードプレミアムは7種類。

●ANA VISAプラチナ プレミアムカード
●ANA JCB カードプレミアム
●ANA JCB カードプレミアム(スター・ウォーズ デザイン)
●ANAダイナース プレミアムカード
●ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード

●CTBC ANA JCB Eternity カード(台湾在住者向け)
●CTBC ANA VISA Infiniteカード(台湾在住者向け)

「ANAカードプレミアム」の年会費とマイル付与率

ANA一般カードANAワイドカード交通系IC一体型カードANAゴールドカードと見てきた。
ANAゴールドカードは、他のANAカードに比べて年会費が高かったが、ANAカードプレミアムはさらに高い。

年会費カード名ANA航空券購入ショッピングその他
本会員88,000円
家族会員4,400円
ANA VISAプラチナ プレミアムカード100円=3.5マイル1,000円=1ポイント=15マイル入会・継続マイル10,000マイル/搭乗ボーナスマイル50%
本会員77,000円
家族会員4,400円
ANA JCB カードプレミアム/同スター・ウォーズ デザイン100円=3マイル1,000円=1ポイント=10マイル入会・継続マイル10,000マイル/搭乗ボーナスマイル50%
本会員170,500円
家族会員 無料
ANAダイナース プレミアムカード100円=4.5マイルイル100円=1ポイント=1.5マイル入会・継続マイル10,000マイル/搭乗ボーナスマイル50%
本会員165,000円
家族会員 無料
ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード100円=4.5マイルイル100円=1ポイント=1マイル入会・継続マイル10,000マイル/搭乗ボーナスマイル50%

*台湾在住者向けANAカードプレミアムを除く

年会費の元を取るには?

ANA航空券購入だけで考えた場合、年間いくら以上の購入があれば、年会費(本人会員)をペイできるのだろうか?
ANAカードプレミアムで年会費が一番安いANA JCB カードプレミアムでは以下になる。

77,000円÷3(マイル)×100円=2,566,667円

「ANAカードプレミアム」の場合、年間で2,566,667円以上ANA航空券を購入するとペイできる。
ここに入会・継続マイル、搭乗ボーナスマイル、ショッピングで貯まるマイルが加算される。

ANAカード(法人・学生・海外発行)

ANAカード(法人・学生・海外発行)

法人用、学生用、海外在住者向けANAカード。

「ANAカード(法人・学生・海外発行)」の種類

ANAカード(法人・学生・海外発行)は全部で22種類。
内訳は以下になる。

●ANA一般カード(法人用)3種
●ANAワイドカード(法人用)3種
●ANAワイドカードゴールド(法人用)3種
●ANAダイナースコーポレートカード1種
●ANAカード(学生用)3種
●海外在住者向け9種

「ANAカード(法人・学生・海外発行)」の年会費とマイル付与率

ここでは、ANA一般カード(法人用)とANAカード(学生用)を取り上げる。
ANAカードは、海外在住者以外は航空券購入によるマイルは付かない。

 

年会費カード名ANA航空券購入ショッピングその他
本会員3,025円
使用者1枚ごとに440円
ANA VISA 一般カード(法人用)/同マスターカードなしカード会社のポイントはマイルに移行できない入会・継続マイル1,000マイル/搭乗ボーナスマイル10%
本会員2,475円
使用者1枚ごとに825円
ANA JCB 一般カード(法人用)なしカード会社のポイントはマイルに移行できる入会・継続マイル1,000マイル/搭乗ボーナスマイル10%
在学期間中 無料ANAカード(学生用)VISAカードなし1,000円=1ポイント=5マイル入会・継続マイル1,000マイル/搭乗ボーナスマイル10%
在学期間中 無料ANAカード(学生用)マスターカードなし1,000円=1ポイント=5マイル入会・継続マイル1,000マイル/搭乗ボーナスマイル10%
在学期間中 無料ANAカード(学生用)JCBカードなし1,000円=1ポイント=10マイル入会・継続マイル1,000マイル/搭乗ボーナスマイル10%

*年会費はいずれも初年度無料

年会費の元を取るには?

学生用ANAカードは在学期間中、年会費は無料。
法人カードでは、航空券購入によるマイル付与はなく、ショッピングによるカード会社のポイントはマイルに移行できない。

カード会社のポイント付与率を100円で1ポイントとして計算してみる。
※一番、年会費が安いANA JCB 一般カード(法人用)のケース

2,475円÷1%=247,500円

「ANAカード(法人・学生・海外発行)」の場合、年間で247,500円以上ショッピングで利用するとペイできる。
ここに入会・継続マイル、搭乗ボーナスマイルが加算される。

ANAカードの種類別マイル・年会費の違い【結論】

ANAカードの種類を年会費で分類してみてきた。
基本的に年会費が高いほど、マイル付与率等の特典が高い。

年会費を支払うメリットは、ある程度の額をANA航空券の購入等の支払いをANAカードで行う必要がある。

支払金額が少なければ、年会費を払ってまでANAカードを所持するメリットはない。