「個人事業主・フリーランスのための得する!法人成り」という本を読みましたので感想と口コミ等を披露します。
「個人事業主・フリーランスのための」というところに興味を引かれて読んでみたのですが、さて内容は?

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目次

第1章 今さら聞けない法人なり
①「法人なり」とはどういうことか
②今さら聞けない個人事業と法人事業の違い
③今さら聞けない法人なりの動機
④今さら聞けない消費税の大切な話

第2章 法人成りが果たしてキャッシュを守るのか
①最初の3年でキャッシュに違いが出る
②ランニングでキャッシュに違いが出る
③事業をやめる時にキャッシュに違いが出る
④具体的にあなたの場合の有利不利額を計算してみよう!
⑤失敗した事例で考えてみよう!

第3章 自由な形にあなたの会社をデザイン
①会社の種類
②決算期の決め方
③資本金の決め方
④株式会社の設立手続きにおける注意点

第4章 法人成りのタイミングで絶対に忘れてはいかないこと
①個人事業の後始末
②事業用資産の移転の方法
③個人事業の最終年度の申告について
④法人成りした後の税務署の届出
⑤給与事務
⑥社会保険、労働保険の手続き

第5章 法人成り後の一歩進んだ管理会計-10年持つ会社へ-
①管理会計とは何か
②予算策定と月次決算
③経営指標による分析
④資金調達を考える

感想

本の表示の袖には「個人事業を5年程度続けている人を対象に、個人事業を継続するか法人成りするかの判断基準を、さまざまなシミュレーションを交えて解説。」とあるのですが、私にこのシミュレーションは全く参考になりませんでした。

売上げベースで税金等を比べないとメリット・デメリットは分からないはずですが、「合計」というよく分からない比較をしています。

会社を作るメリットは経費の使い方次第で節税になるということにあるはずですが、その視点が抜けています。

さらに、「フリーランス」という言葉をタイトルに使いながら、内容は一般的な個人事業主を想定した説明になっています。

私は、「フリーランス」が「法人成り」する場合の実務的な手続きを知りたかったのですが、

Amazonのクチコミレビューは1件のみですが、高評価です。
ただ、「ちょうど起業するタイミングで会社を設立するか迷っていた」方のようで、本書の意図からはずれていますが、個人事業主と会社をどの段階で選択すると得かを知りたい方には参考になるかもしれません。

本の内容

◇著者:田川裕一
◇内容:個人増税・法人減税の流れや消費税改正を受けて、法人成りを検討する際の前提条件が変わった。個人事業を5年程度続けている人を対象に、個人事業を継続するか法人成りするかの判断基準を、さまざまなシミュレーションを交えて解説。個人増税・法人減税の今だから法人成りを検討しよう!(「BOOK」データベースより)
◇単行本: 216ページ
◇出版社:中央経済社 (2014/3/12)

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