『「なんとかなる」ではどうにもならない定年後のお金の教科書』という本を読みましたので本の内容、感想と口コミ等を披露します。
目次
第1章 老後貧乏を抜け出すための方程式
第2章 老後生活は何にいくらかかるのか?
第3章 老後の収入を把握しよう
第4章 住居費の見直しは一番の節約
第5章 ムダな保険を見直そう
第6章 お金の貯め方・増やし方
本の内容
◇著者:山中 伸枝/FP・公的年金アドバイザー協会 理事
◇内容:(「BOOK」データベースより)
◇単行本(ソフトカバー): 224ページ
◇出版社: クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2016/5/30)
夫婦2人で老後生活を送るうえで必要と考える最低日常生活費の平均は25万円。
実際の収入は21万円程度。
さらに税金や社会保険料を引いた手取りは18万円程度。
差額、7万円が毎月赤字。
そこで、若いうちから老後資金を貯める必要がある。
しかし、赤字はこれだけではない。
趣味や住宅リフォームの資金等も必要。
おすすめは投資信託、NISA、確定拠出年金。
感想
タイトル通り、定年後にかかかるお金の種類、収入の内容等が記載されています。
一番のポイントは、老後の生活には年金だけでは足りたいということです。
しかし、それはそもそも年金制度の設計そのものが年金で現役時代の収入を保証をするものではないので当たりまえの話です。
実際、老後の生活費に占める年金の割合は7割と言われ、不足分は貯蓄の切り崩し、又は働いて補っているのが現状。
本書では、老後の資金の不足を若い時から投資等で積み立てることを推奨しています。
しかし、非正規社員が増え、余裕のない中から投資資金をひねり出すのは厳しいのではないのでしょうか?
さらに、老後の年金収入が21万円というのは夫(妻)が厚生年金に加入していた夫婦の話であって、非正規社員の場合、もらえるのは国民年金でああり、月額6万5千円程度です。
赤字はさらに拡大します。
ただ、こういった問題については全く触れられておらず、不満が残りしました。
老後の年金、社会保険、税金について知識がない人には分かり易い本だと思います。
口コミ
Amazon口コミレビューでは、5つ星のうち 4.2と高評価です。
「なんとかなる」ではどうにもならない定年後のお金の教科書