株式を買うのは簡単です。
ただ、株価は変動するので購入した株価より今の株価が下がれば損失となります。
株式を買うには、指値か成行になりますが、指値の場合、いつ、いくらだったら買うと良いのか頭を悩ますところです。
株を買う時の判断基準になるPERについて今回は取り上げます。
PERとは?
PERとは?
株の割安度を判断するのに役立つのが、「PER」(Price Earnings Ratio/株価収益率)という指標です。
PERは、会社の収益力(利益)から見て、今の株価が割安かどうかを測るものです。
下記の計算式で求められます。
株価÷1株当たりの利益(1株益)
要は、今、株価が1株益の何倍になっているかが分かります。
「1株益」(EPS:Earnings Per Share 1株当たり当期利益)は税引き後利益(当期純利益)を発行済み株数で割って算出します。
PERをどう見るか?
今の株価が、EPSの何倍なのかを表したのがPERです。
例えば、
株価1,000円、EPS50円なら1,000円÷50円=20⇒PER20倍
株価500円、EPS50円なら500円÷50円=10⇒PER10倍
利益の10倍の値段で買うのと、20倍の値段で買うのなら、10倍の方が割安です。
従って、PERは数字が低いほど割安ということになります。
PERの計算には使うEPSは予想の数字を使います。
株は常に将来をにらみながら動いているので、それを分析する数字も新しいものを使います。
株式市場の平均PERはだいたい10倍~20倍くらいの水準で推移しており、PERは15倍程度が標準的な水準だといえそうです。
投資家はPER15倍くらいを標準に、将来性を考えながらプレミアをつけたりディスカウントしたりするのでPERが標準より高めになったり低めになったりします。
株式の選び方
PERを使った投資戦略は下記の2つの方法が考えられます。
1.割安株投資(バリュー株)
収益力の安定したいい会社なのに、PERが低すぎる(たとえば1ケタの)銘柄を狙う。
2.成長株投資
PERは低くなくても(たとえば、15~20倍と多少高くても)、EPSが大きく伸びる銘柄を狙う。