投資を行う際、長期投資の方が短期投資よりも好ましいという風潮があります。
確かに、NISA(小額投資非課税制度)は長期保有に適しています。
しかし、実際には、各々、メリット・デメリットがあり、一概にそうとは言い切れません。

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長期投資のリスク

長期投資は短期投資に比べてリスク(投資対象の価格が上下する割合)が高いと言えます。

何故なら、長い保有期間のうちには、規模や広がりも様々な事実が発生し、それに伴って資産価格の変動もおおきくなることが想定されるからです。

しかし、「長く保有していれば、いずれ上がる時が来る。そのタイミングで売れば損はしない」という考え方もあります。

ただ、この発想は少々、危険です。

例えば、株価が堅調だった2006~2007年に日経平均連動型ETFを買った投資家の多くは、いまだ含み損が抱えたままです。

ETFとは?

ETFとは、「Xxchange Trade Fund」(上場投資信託)のことで、株と同様に証券取引所できる。

一般の投資信託とは異なり、基準価格も立会時間中はリアルタイムで上下する。

ETFの中でも主流を占めているのが、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、特定の業種の指数などと連動するように作られているインデックス型のETF。

指数に連動するというわかりやすさや、分散投資という投信本来のメリットを兼ね備えたながらも、株と同じように機動的に売買できる点などが、ETFの人気を後押ししてていると言える。

投資における機会損失とは?

長期投資の場合、5年後、10年後の価格は購入時より上昇している可能性はある。

しかし、10年以上も塩漬けにしておくのは資金効率が悪いと言わざるを得ない。
「機会損失」が発生している可能性がある。

もし、価格が自分のイメージと全く違う動きをしていたら、ひとまず損切りをし、市場を分析してより有望な投資先を分析した方が、望ましいリターンが得られる可能性は高い。
(朝日新聞2014/2/22記事より編集)

しかし、どの時点で「損切り」を行うのかその見極めは難しい。

「株は安値の時に買って、高値になった時に売る」のが基本であるが、売り時の見極めも「損切り」のタイミング同様、難しいといえる。

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