「NISAで得したいなら割安株を狙え!」という本を読みましたので感想を披露します。
本のタイトル
本のタイトルは「NISAで得したいなら割安株を狙え!」ですが、このタイトルから察するに著者はNISA口座での投資対象として「割安株」を推奨しているようです。
NISA口座での投資というと「投資信託」を勧める方(本)が多いですが、『「投信にぴったり」は誤解』だといいます。
もちろん、「投信」を否定しているわではありません。
「投信」だけに投資するのは「もったいない」という主張です。
著者は株式をいい勉強になるチャンスといいます。
著者は「勉強」が好きなようで、読者にも「割安株」を見つける材料を色々と提示してきますが、素人が株の勉強をして「割安株」を見つけるのは難しいのではないでしょうか?
目次
序章 ようやくわかったNISAの全貌
第1章 NISAの使い勝手を総点検
第2章 節税効果を「極大化」するには
第3章 NISAに適した株式投資手法
第4章 NISAとマッチしたバリュー株投資戦略を検証
第5章 手軽に集める情報と加工法
第6章 日本株投資のこれからの可能性
【ベーシック解説】NISAの特徴
著者の経歴
著者の前田昌孝氏の現在の肩書きは日本経済新聞社ヴェリタス編集部編集委員となっています。経歴をみても投資家のプロというわけではないようです。
本で紹介されている分析も過去のデータに基づいてシュミレーションするというものです。
ただ、過去リーマンショックで株価がどん底になり、今はアベノミクス効果で株が高騰しています。
この特殊な状況を分析しても得られる結果は未来を予測できることにはつながらないのではないでしょうか?
これからどういうところに注意して株式を購入すればいいのかというアドバイスは全くありません。
実際に株の売買をしたことも人間があれこれ理屈をこねているだけという印象を受けます。
おすすめの割安株とは?
タイトルには「割安株」とあるのですが、本書の後半でようやく「バリュー株」という名前が出てきます。
しかし、何を持って「バリュー株」(割安株)というのか、定義があいまいです。
具体的にどういう株が「バリュー株」なのか。
著者は自分で探せと指針を示すのみです。
全く価値がないとはいいませんが、私にとっては、本のタイトルから期待した内容ではありませんでした。
NISAで得したいなら割安株を狙え! 活用法の誤解を解く